「新築と中古、どっちがいいんだろう?」
中古戸建てを探し始めたころ、私もずっと迷っていました。
結論から言うと、わが家は築22年の中古戸建てを買って、部分リノベ+リフォームをして暮らすという選択をしました。今のところ、この選び方は大正解だったと思っています。
この記事では、
- なぜ新築ではなく「中古+リフォーム」を選んだのか
- フルリノベではなく「部分リノベ+リフォーム」にしたわけ
- 実際にいくらかかったのか(リアルな内訳)
- やってよかったこと・大変だったこと
を、正直にまとめます。これから中古を検討している方の参考になればうれしいです。
まず最初に|わが家のリフォーム費用は約700万円でした
お金の話は気になりますよね。最初に正直に出しておきます。
わが家のリフォーム+部分リノベは、総額でおよそ700万円かかりました。
主な内訳はこんな感じです。
- 外壁
- 水回り(キッチン・お風呂・トイレ2つ)
- すべての部屋の床(上張り)
- 内窓
- 扉3枚
- シューズボックス
- 壁紙
※洗面台は工事中に業者さんが壊してしまったので業者さん負担、バルコニーなどは売主さん負担でした。
決して安くはないですが、同じ予算で新築を建てることを考えると、立地も広さもランクアップできたというのが、わが家の実感です。なぜそう思うのか、ここから順番に書いていきます。
なぜ新築ではなく「中古+リフォーム」を選んだのか|5つの理由
理由1|リノベーションの住みやすさを、先に知っていた
結婚してアパートを借りるとき、不動産会社の方に「ここはまだリノベーション中だから、大家さんが壁紙を選ばせてくれるかも」と言われたことがありました。
そのとき住んだのは築30年の物件。でも、リノベーションされた部屋は壁紙も設備も新しくて、本当に住みやすかったんです。
この経験で、「新築にこだわらなくても、古い家でもこんなに快適にできるんだ」と知りました。だから中古も選択肢に入れて探すことができました。
理由2|中古は「物件より土地」にお金が乗っていると知ったから
物件探しのとき、YouTubeやSNSをとにかく見漁りました。不動産会社の方にも言われたのが、**「上モノ(建物)より、信じられるのは土地」**という言葉です。
同じ3000万円でも、中古なら「建物の値段は控えめで、土地の価値が大きい」という買い方ができます。建物は古くなれば価値が下がりますが、土地の価値は残りやすい。万が一手放すことになっても売りやすい家を、と考えました。
理由3|立地を最優先にしたかったから
わが家は、車を1台で済ませたかったので、駅が近いことが必須条件でした。もし結果的に「終の棲家」になった場合でも、車なしで生活できない場所はリスクが高いと感じていたからです(祖父母や親の暮らしを見ていて、そう思いました)。
でも、注文住宅だと土地代だけで1棟建ってしまう。新築の建売は、価格を抑えるためか、同じLDKでも家自体が小さめの物件が多い。
その点、中古なら「いい立地」で「広さ」も確保しやすかったんです。立地は後から絶対に変えられないので、ここは妥協したくありませんでした。
理由4|中古は「家の弱点」が分かるから
これはちょっと変わった感覚かもしれません。でも私は、中古は「家の弱点が見えている」のが強みだと思っています。
新築を買うと、どこに弱点があるか分かりません。何年か住んでみて、はじめて雨漏りや劣化が出てくる。
中古は、年数が経っているぶん「ここが傷んでいる」というのが、ある程度見えています。だったら、その弱点を直してから住めば、むしろ安心なのでは? と考えました(もちろん、見えていない不具合がある可能性もあるので、後で書くホームインスペクションが大事になります)。
理由5|「終の住まい」とは思っていないから
完璧な物件を探そうとすると、いつまでも決まりません。でも、住んでみないと分からないことはたくさんあるし、子どもの成長でライフステージも変わっていきます。
わが家は心のどこかで「ここに一生住む」とは思っていなくて、いつか売るかもしれない、を前提にしています。だからこそ、資産価値の残りやすい中古を選びました。
フルリノベではなく「部分リノベ+リフォーム」にした理由
ここで言葉の整理を少しだけ。一般的に、リフォームは傷んだところを元に戻す工事(壁紙の貼り替え・設備交換など)、リノベーションは間取り変更や性能アップまで含む大規模な工事を指すことが多いです(※ただし、明確な線引きはなく、会社によって使い方は違います)。
わが家は、この2つを組み合わせた**「部分リノベ+リフォーム」**を選びました。理由はシンプルです。
- とにかく費用を抑えたかった
- 戸建てのフルリノベは、かなり高額で大掛かりになると知ったから(マンションならフルリノベもアリだったかも)
- 全部やらなくても、必要なところだけで十分満足できると思ったから
実際、やってみて「部分で正解だった」と感じています。
リノベ的にしっかり変えたところ
- リビングの吊戸棚を外して、壁をぶち抜いた … リビング全体が見渡せるようになりました。匂いが広がるデメリットはありますが、子どもの姿がちゃんと見えるし、何より部屋が明るくなったのが大きいです(吊戸棚は賃貸時代も使っていなかったので、思いきって撤去)。
- 玄関とリビングの間の扉を、開き戸から引き戸(上吊り戸)に … 業者さんのアドバイスでした。掃除がラクだし、扉の動くスペースがいらないぶん部屋が広くなりました。
リフォーム的に「直すだけ」にしたところ
- 2階は最低限にしました。未就学児がいる家庭だと、2階は寝るときくらいしか使わないんですよね。ここにお金をかけなかったぶん、1階の満足度を上げられました。
「どこにお金をかけて、どこを我慢するか」のメリハリが、限られた予算で満足度を上げるコツだと思います。
中古+リフォームにして「得だった」と感じること
実際に暮らしてみて、新築と比べて得だったと思うのはこんなところです。
- 固定資産税が安い … 建物が古いぶん、税金の負担が軽いのは地味にうれしいポイント。
- 悪い箇所を、売主さん負担で直してもらえた … これが本当に大きかった(次の項目でくわしく書きます)。
- 内窓で静かで快適 … 駅が近いぶん音が気になるかと思いきや、内窓のおかげでとても静かです。
- 工事中に業者さんが既存のものを壊してしまっても、おおらかに構えられた(笑) … 実は洗面台は工事中に壊れてしまったのですが、そのおかげで(業者さん負担で)新しいものに替えてもらえました。新品をピカピカに使い込むプレッシャーがないのも、中古ならではの気楽さです。
ホームインスペクションで、隠れた不具合を直してもらえた
中古を買うとき、**専門家による住宅診断(ホームインスペクション)**を受けました。これが大正解で、自分たちでは気づけなかった傷んだ箇所に目星をつけてもらえました。
その結果、悪い箇所を売主さん負担で直してもらう交渉ができたんです。中古ならではの、大きなメリットでした。
逆に「大変だった・想定外だった」こと
もちろん、いいことばかりではありません。正直に書いておきます。
- 家の中以外のリスク … 木の柵がシロアリに侵食されていました。建物だけでなく、敷地まわりにも目を向ける必要があると痛感しました。
- 視線の問題 … お向かいの家と窓の位置が近く、視線が気になることがありました。中古(特に狭小地)は、隣家との距離も事前に確認しておくと安心です。
- 1階と2階の温度差 … アパート暮らしだったので知らなかったのですが、戸建ては夏の2階がとにかく暑い。これは住んでみて初めて分かりました。
このあたりは、後悔記事のほうでもくわしく書いています。
中古+リフォームで一番大事なのは「会社選び」
ここまで読んで「中古+リフォーム、いいかも」と思った方へ。最後に、いちばん大事なことをお伝えします。
それは、リフォーム会社選びです。
わが家も複数社を比較しましたが、同じ工事内容でも、見積金額・提案内容・担当者との相性は会社によって本当に違いました。 数十万円の差が出ることも珍しくありません。比較したからこそ、納得して依頼先を決められました。
とはいえ、自分で何社も探して連絡するのは大変です。そんなときは、一括で見積もりを取って比較できるサービスを使うと、手間がぐっと減ります。中古+リフォームを考えているなら、最低でも3社は比べてみることをおすすめします。
これから中古を買う人へ|いちばん伝えたいこと
最後に、これから「中古を買ってリフォームしようかな」と迷っている方へ。
完璧を求めすぎないでください。
家は、住んでからでも少しずつ手を入れていけます。最初から全部を一度にリフォームしたり、設備を全部新品にそろえたりすると、壊れる時期まで一気に重なってしまうんです。お財布にも心にも、余白を残しておくのが大事だと思います。
特に、子どもが生まれてからの生活は本当に一変します。 無理は禁物です。
育児をしながら仕事を続けるのが当たり前になってきた時代だけれど、それが誰にでも同じようにできるわけではありません。だからこそ、余裕を持った暮らしを大切にしてほしいなと思います。
完璧じゃなくていい。わが家も、子どもに壁紙をカリカリ剥がされ、落書きされ、ジュースをこぼされ、気づけばあちこちにシールを貼られています(笑) でも、お金をかけすぎていなかったから、笑って許せているんだと思います。
肩の力を抜いて、あなたとご家族に合った住まいを見つけてくださいね。
すみママ|中古戸建てに、夫と子ども2人の4人暮らし。


